『もったいない』

『もったいない』

ここ最近の新聞等の記事に、新幹線や在来線への飛び込み事故が、私が気がついただけでも数件掲載されていました。言うまでもなく自殺でした。

平成19年のわが国の自殺者数は、3万人を超えて、これは交通事故による死亡者数の3倍であることが報告されています。つまり、自分の意思によって亡くなった方が、交通事故によって自分の意思に関係なく、余儀なく命を無くした方の3倍もおられるということです。

失えば取り返しのつかない命を、自らの手で絶つことは、ケニア出身で環境分野の活動家としてノーベル平和賞を受賞されたワンガリ・マータイ氏の言葉を借りれば、『もったいない!』ということになります。

障害のある私たちから見れば、身体になんの不自由も持っていない障害のない人々が、簡単に命を捨てることは、本当に『もったいない!』と思うのです。

確かに、社会の中や家族の中で生きていく中で、言うに言えない困難や苦痛を伴い、時には逃げ出したくなる気持ちは判ります。しかし、これらを避けて通れないのが人生です。

このような問題で自らの命を絶たなければならいとしたら、私はこれまでに何回も死ななければならなかったでしょうか?小学校の頃は、障害のみてくれから、"フラフラ"とか"コンニャク"といじめられましたし、働くようになってからも、仕事中の事故で車いす生活になって復職を願い出て、『何もできないから...』とはねつけられ、悩み、気がついたら赤信号の交差点に突っ込んでいたというような精神状態に落ちいっていた時もありましたが、でも、私は、今、生きています。

ここ、京都市障害者スポーツセンターでも、障害のある人々は身体の不自由さがあるが故の様々の悩みや苦痛を抱かえながら、日々、身体を動かすことに努力し、精一杯生き抜いておられます。

せっかく親から与えられた命、大切にして人生を強く生きて欲しいものです。

最後に、私に、一言言わせてもらえるなら、「死ぬなら、自由に動けるその身体、私にください!」

カテゴリ

お問い合わせについて

お気軽にお電話下さい。
TEL:075-702-3370
FAX:075-702-3372

KES