2009年1月アーカイブ

「私たちが忘れてはならないこと。」

20日、零下7度のワシントンDCにおいて、第44代アメリカ合衆国大統領としてアメリカ史上初の黒人大統領が誕生しました。

以前にも書いたように、大統領になられたバラク・フセイン・オバマ・ジュニア(Barack Hussein Obama, Jr)は、奴隷時代からの黒人ではなく、留学生のアフリカ人白人との間に生まれたアフリカ系アメリカ人ですが、黒人には違いありません。

白人優位のアメリカ社会においてマイノリティである彼が、大統領になるなんて、世界中の誰が予測できたでしょうか。画期的な事件というか、暗く永いトンネルが何の予告もなしに突然開かれた状態といえます。

このことは、単にオバマ氏が優秀で聡明だから選ばれただけではなく、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)が奴隷解放という種を蒔き、キング牧師を核とした公民権運動という苗を育ててきた永い過程があって、今回のオバマ大統領誕生という大輪の華を開かせたのです。これまで戦ってこられた先人達の一つひとつの積み重ねがあってこそのことであると思います。

障害のある人々も、黒人の歴史と同様とは言えないまでも、似かよったあゆみをしてきているように思います。

何の気なしに日ごろ利用している現在の障害のある人々ための福祉施策や人権を前面に出した権利主張ができることについても、私たちが忘れてはならないことは、マイノリティとしておかれた環境を打破し、障害のない人々と同じように生活ができる社会を目指して長い道のりを戦い勝ち取ってこられた先人達の一つひとつの積み重ねがあってこそ私たちの今日の整備された環境があるということを...。

『絶対に助かる』という強い意志。

新年というのに此の方、世相を反映してか、タクシー強盗や火事など、暗いニュースばかり目に付いています。

そんな中、起きたこの事故は、決して明るいニュースとはいえませんが、先日、宮古島の沖で漁師さん(後ろ向きにテレビ報道を何となく聞いていたので、氏名や年齢は不明)が操業中に高波にさらわれ、15時間後に救助されたというもの。

不幸中の幸いというか、15時間も経っているのに助けられるということ自体、快挙といって過言ではないでしょうか。

しかも、その漁師さんは、以前に潜水病にかかり、後遺症で足が不自由だったというのです。

何十分おきに2.5メートルの大波が襲い掛かる中、手だけで立ち泳ぎを続け、疲れたら仰向けに浮いて休んだといいますが、何よりも、『絶対に助かる』という強い意志を捨てずに泳ぎ続けたことに意味があります。

少しのことで簡単にものを投げ出してしまう風潮の昨今、生還が不可能に近い極限状態の中、自分を見失ってもおかしくないのに、冷静な判断の下に救助を待ったというのは、賞賛に値します。

私たちも、すぐに不平・不満をいって、投げ出したりせず、冷静な判断をして行動することを見習いたいものですね。